サービス付き高齢者住宅、いわゆる「サ高住」の介護事業所を運営する岡谷市の「ヘルスケアセンター・メディカルタウン」など2社が、4日、長野地方裁判所から破産手続き開始の決定を受けました。
同社がサービスを提供する山ノ内町の「サ高住」を巡っては、突然、介護サービスが停止するなどしたことから、入居者に混乱が広がっています。

民間の信用調査会社、東京商工リサーチ長野支店になどよりますと、破産手続き開始の決定を受けたのは、岡谷市の「ヘルスケアセンター・メディカルタウン」と、同じ男性が経営する軽井沢町の「軽井沢IT経営センター」の2社です。

「ヘルスケアセンター・メディカルタウン」は、1976年3月に設立され、山ノ内町でサービス付き高齢者住宅の介護事業所を運営していましたが、人件費や光熱費の高騰などから資金繰りが悪化していました。

また、「軽井沢IT経営センター」は、2012年12月に設立され、企業支援などのコンサルタント業務のほか、高齢者の見守りシステムなどの開発を行っていて、2016年10月期には1億7100万円の売り上げを計上していましたが、2017年10月期には2600万円にまで売り上げが減少するなどして債務超過に陥っていました。

2社合わせた負債は1億6000万円に上るものと見られます。

「ヘルスケアセンター・メディカルタウン」がサービスを提供する山ノ内町の「サ高住」を巡っては、事前の通知がないまま事業を停止したことから入居者に不安や困惑が広がっています。