キノコ栽培用の菌床の原料「木ぬか」の卸事業を展開していた小川村の「おちあい」が、1日付で長野地裁に自己破産を申請しました。

民間の信用調査会社・帝国データバンクによりますと、「おちあい」は1970年に設立され、当初は丸太や木材の二次製品の卸を主体としていましたが、1982年に木ぬかの卸事業を始めました。

キノコ生産者や農協などを顧客とし、1999年12月期の年間売上高は約2億4500万円を計上していました。

しかし、木材需要の低迷から木ぬかの調達が難しくなる中、競合が激化したほか、熟成期間の短い低価格商品へのシフトが進んだことなどから売り上げが減少し、収益も悪化していました。

さらに木ぬかの仕入れ先の業者が去年6月に破産手続きの開始決定を受けた影響もあり、一段と業況は悪化。資金繰りがひっ迫して先行きの見通しが立たなくなり、事業の継続を断念しました。

負債はおよそ9000万円です。