アメリカのトランプ政権による「相互関税」の第二弾が、日本時間のきょう午後1時1分に発動しました。

トランプ政権は相互関税の第一弾として、5日にすべての国と地域を対象に10%の関税を発動しましたが、第二弾は60の国と地域を対象に貿易赤字の大きさなどに応じて税率を「上乗せ」する仕組みで、日本には24%の関税を課します。

また、トランプ政権は報復関税を表明した中国に対しては、もともと34%としていた関税率にさらに50%上乗せすることを決定。流入する合成麻薬を理由に課している20%の関税もあわせて、104%の関税を課します。

このほか、EU=ヨーロッパには20%、韓国には25%の関税を課すなどしていて、第二次大戦後に例のない高い関税政策で、世界経済は大きな影響を受けることになります。さらに、トランプ大統領は相互関税にとどまらず、品目別の関税をさらに拡大する構えです。

トランプ大統領
「まもなく医薬品に対する大規模な関税を発表する予定だ」

トランプ氏は8日、医薬品への関税を近く発表する考えを示しました。トランプ氏は医薬品に加え、これまでに半導体と銅、それに木材に対して関税を課す考えを示しています。