噴火警戒レベル3の「入山規制」が続く霧島連山の新燃岳では、ここ数日、火山性地震が非常に多い状態が続いています。

9日は午前11時までに48回観測されています。

新燃岳では3月下旬から火山性地震が増え、山体膨張を示す地殻変動も観測されたことから、気象台は先月30日、7年ぶりに噴火警戒レベルを3の「入山規制」に引き上げました。

気象台によりますと、火山性地震は今月4日から再び増えていて、6日が256回、7日が187回、8日が200回、9日は午前11時までに48回観測されていて、ここ数日、非常に多い状態が続いています。

一方で、地下のマグマの動きを示す火山性微動は観測されていません。

8日行った現地調査では、前回の調査にくらべ「特段の変化は認められなかった」ということです。

気象台は、引き続き、火口からおおむね3キロで大きな噴石に、おおむね2キロの範囲で火砕流に警戒するよう呼びかけています。