アメリカ・トランプ政権がWFP=世界食糧計画の複数の支援プログラムへの資金拠出を打ち切ると通告しました。WFPは「飢餓に苦しむ人への死刑宣告に等しい」と見直しを訴えています。

WFPは7日、「アメリカ政府から14か国で行われている緊急食糧支援への資金提供を打ち切るとの通告があった」と明らかにしました。「もし打ち切りとなれば、極度の飢餓に苦しむ何百万人もの人への死刑宣告に等しい」と強調し、見直しを求めています。

アメリカ国務省 ブルース報道官
「WFPと連携しているUSAID(政府開発局)の支援の85%は継続していて、活動が続いている」

アメリカ国務省の報道官は、資金提供の打ち切りは「限定的だ」と強調し、打ち切りを決めたイエメンとアフガニスタンでの活動では「資金がテログループに利益をもたらしているとの懸念がある」と指摘しました。

アメリカ政府は外国などに人道支援を行うUSAID=政府開発局の事業の83%を打ち切ったと発表していて、世界の支援活動への影響が懸念されています。