承認されれば、iPS細胞を使った世界初の治療法につながるとみられるということです。

大阪大学発のベンチャー企業「クオリプス」は、iPS細胞から心臓の筋肉の細胞を作り、シート状に加工した「心筋細胞シート」について、8日、厚労省に製造・販売の承認申請を行ったと発表しました。

このシートを重い心臓病「虚血性心筋症」の患者の心臓に貼り付けることで、心臓の機能が回復することが期待されています。

大阪大学の澤芳樹特任教授らのグループは、2023年までに8人の患者にシートを移植する臨床試験を行い、いずれも経過は良好だということです。

大阪大学 澤芳樹 特任教授
「この治療を待ち望む方々に少しでも早く、この治療を届けることができれば」

「クオリプス」によりますと、今後、厚労省に承認されれば、世界で初めてのiPS細胞を使った治療法になるとみられるということです。