「ヘルスキーパー」という職業に注目します。

「ヘルスキーパー」とは、マッサージやはりなどの国家資格を持ち、企業などで従業員を対象に施術や健康への助言を行う人のことで、「企業内理療師」とも言います。

この「ヘルスキーパー」、視覚障害者の雇用の受け皿として期待されていますが、認知度が低いのが現状です。

視覚障害者の雇用の機会を広げようという思いを持ちながら、ヘルスキーパーとして働く男性を取材しました。

ひとりひとりに合わせた施術で従業員の健康管理をサポート

宮崎県延岡市にある旭化成の障がい者雇用特例子会社「旭化成アビリティ」。

(旭化成アビリティの社員)
「失礼します。予約していた松田です」
(旭化成アビリティ ヘルスキーパー 小林千浩さん)
「よろしくお願いします。お入りいただきますね」

ここでヘルスキーパーとして働いているのが、日向市出身の小林千浩さんです。

(旭化成アビリティ ヘルスキーパー 小林千浩さん)
「体調は特に変わりないですか?そしたら、きょうはどういった感じにしましょうか?」

小林さんが行っているのは、血圧の測定やマッサージなど。
肩や腰、足の疲れなど、ひとりひとりに合わせた施術で、従業員の健康管理をサポートしています。

(旭化成アビリティ ヘルスキーパー 小林千浩さん)
「自分自身が空間の一部みたいな意識で、利用者さんにとって心地のいい時間を与えられるように意識している」