なぜ肝付町でさらに乾燥したのか?

天気図を見ると、薩摩大隅上空は《西風》が吹いている状況でした。

次に、鹿屋・肝付町前田・肝付町内之浦の位置を地図で確認すると、西風が吹いている状況では、肝付町前田と肝付町内之浦は〈高隈山地〉や〈肝属山地〉の風下側にあたることがわかります。

鹿屋市で最小湿度25%と乾いていた空気が、〈高隈山地〉や〈肝属山地〉を超えて吹き降りるときに《ドライフェーン現象》を発生し、さらに乾燥してしまいました。このため、肝付町前田では最小湿度が4%、肝付町内之浦では13%と、ともに観測史上最も乾燥した日になったと思われます。
あす(9日)も気圧配置があまり変わらず、県内全域で晴れて空気が乾燥しますので《火の用心》にくれぐれも注意しましょう。