命を救うはずだった医療ヘリが、海に沈んだ—。事故の状況は「不時着」なのか「墜落」なのか。生き残った3人から、真相を探る聴取が始まっています。

6日に長崎県壱岐沖で起きた、医療搬送用ヘリコプターの事故について、第7管区海上保安本部の福本拓也本部長は、7日午前から救助された3人への事情聴取を開始し、事件性があるかどうかも含め調べを進めていると話しました。

事故当時の状況については「若干風はあったが、フライトに影響するような風がビュービュー吹いていた状況ではないと認識している」と述べました。

また海上保安部が今回の事故に関し「墜落」としていることについて以下のように述べました。

第7管区海上保安本部・福本拓也本部長:
「けが人も出ている。不時着だったらそういうこともない。今のところ『墜落』という言葉を使っている」

「安全にゆっくり降りてけが人がない、これは不時着だと思う。機体についてはひっくり返っている。不時着なのか?疑問はある。今のところは墜落と言う言葉で統一している」

運輸安全委員会では今回の事故について、ヘリコプターが「不時着水」したとの見方を示しています。

捜査を行っている唐津海上保安部は、8日以降の3人への事情聴取の状況について、「捜査に支障があるため、事情聴取したかも含め明かせない」としています。