この春から新体制となった県警の山岳遭難救助隊が、本格的な春山シーズンに向けて訓練に臨みました。

長野市箱清水で行われた長野県警・山岳遭難救助隊の訓練。
この春、新たに配属された4人を含む、県警本部と県内6つの警察署の隊員およそ40人が参加しました。

訓練が行われたのはおよそ25メートルの岩山。
隊員たちは、2人1組となり、大きな声で安全確認をしながら岩肌を登るクライミング訓練などを行いました。

新人隊員・佐藤邦彦巡査長:「遭難者には不安を抱かせない、安心させられるように救助したい」

新人隊員・庄野樹巡査:「小さいころから憧れてきた山岳遭難救助隊。とても気が引き締まる思い」

県内で去年1年間で発生した山岳遭難の件数は、過去最多の321件で、死者や行方不明者は53人に上っています。

訓練に先立って行われた結隊式では、県警の鈴木達也本部長が「救助隊員としての誇りと使命感を胸に訓練を重ね、人命救助などの任務にあたってほしい」と訓示しました。