アメリカのトランプ政権が中国に対する相互関税措置を発表したことについて、中国メディアは「圧力と脅迫は中国と付き合う正しい方法ではない」として対決姿勢を鮮明にしています。

中国共産党の機関紙「人民日報」は8日、「圧力と脅迫は中国と付き合う正しい方法ではない」という論評を掲載しました。

この中でアメリカの相互関税措置について「国際貿易に対する重大な違反である」と批判。「中国は長い歴史がある文明国であり、礼儀作法を重んじる国だ」とアメリカを皮肉ったうえで「中国は決してトラブルを起こさないが、トラブルも恐れていない。圧力と脅迫は断じて中国と付き合う正しい方法ではない」と対決姿勢を鮮明にしています。

また、「中国は外からの圧力の下でも力強い回復力を示し、中国経済は常に発展を維持してきた」と自信を見せたうえで、「中国がアメリカの覇権的行為に断固対抗することは、真の多国間貿易体制を維持するために必要な行動だ」と述べ、徹底抗戦する構えを示しています。

そして、「国際情勢の風向きがどう変わろうとも、中国の対外開放の扉はますます大きく開き、世界に新しいチャンスをもたらす。中国は各国と共に経済のグローバル化を推進する」と述べ、アメリカに代わり自由貿易を推進し、国際貿易秩序をリードしていく姿勢をアピールしています。