トランプ政権による「相互関税」の導入が9日に迫る中、EU=ヨーロッパ連合のフォンデアライエン委員長はアメリカに対し、工業製品の相互関税をゼロにすることを提案しました。

トランプ政権はEUに対して9日から20%の相互関税を課すと発表していますが、EUのフォンデアライエン委員長は、アメリカに「工業製品について相互関税をゼロにすることを提案した」と明らかにしました。

EU フォンデアライエン委員長
「関税は世界経済に大きな影響を与え、特に発展途上国が厳しい打撃を受けている。私たちはアメリカ交渉する用意があります」

一方、7日に開かれたEUの貿易担当相会合では、すでにアメリカが発動している鉄鋼・アルミニウムへの25%の追加関税について「企業の利益を守るために対抗措置を検討している」として、15日から報復関税の第一弾を発動させるとしています。