アメリカのトランプ政権が発表した相互関税について、中国政府は強権的な行為だと非難し、共同して対抗するよう各国に呼びかけました。

トランプ政権が発表した相互関税について、中国外務省の林剣報道官は7日、次のように強く非難しました。

中国外務省 林剣報道官
「(アメリカが)各国の正当な利益を犠牲にして自国の利益を追求し、『アメリカ・ファースト』を国際ルールよりも優先させることは典型的な単独主義・保護主義であり、強権的な行為だ」

そのうえで、林報道官は相互関税について、「特にグローバルサウスの国々から発展する権利を奪うことになる」と主張。対外輸出に依存する国々に深刻な打撃を与えるとアメリカを批判しました。

また、「各国はあらゆる形の単独主義、保護主義に共同で反対し、WTOを中心とする多角的な貿易体制を守るべきだ」として、アメリカのトランプ政権に共同して対抗していくよう呼びかけました。

保護主義的な傾向を強めるアメリカに代わる国際社会のリーダーとして、中国の存在感をアピールする狙いがあります。