原発再稼働是非をめぐる県民投票の条例案を提出する際に新潟県知事が付ける意見について、『課題がある』という内容になることが7日に分かりました。
7日夕方、取材に応じた新潟県の花角英世知事は、原発再稼働をめぐる県民投票について「これまでの例でも課題はあるんじゃないの?意見として言うんじゃないの」と述べました。

東京電力・柏崎刈羽原発の再稼働について、その是非を問う県民投票の実施を求める市民団体が3月27日に14万3000人筆を超える署名を県に提出しており、県議会では16日から3日間の日程で臨時会を開き、条例案について審議することにしています。この条例案を提出する際には知事が意見を付けることになっていて、その内容が注目されていました。

関係者によりますと、意見書のなかで知事は「署名提出の意義を大変重く受け止める」とした上で、「『賛成・反対』の二者択一の選択肢では、県民の多様な意見を把握できないと思われる」という意見を付けるとみられています。

花角知事は、「多様な意見…、条件付きだとか、ここが気になるとか…。県民の意見にグラデーションがある」「再稼働に〇か×だけでは得られる情報は少ない」と話しています。