熊本で避難生活を続けているウクライナ出身の女性がきょう(4月7日)、専門学校へ入学し、新たな一歩を踏み出しました。
真新しいスーツに身を包み入学式に臨んだのは、ベレズナヤ・レナさん(24)です。

ウクライナがロシアの侵攻を受けた直後、ロシアに近い北東部のハルキウから日本へ避難したレナさん。
当初は群馬県内の工場で働いていましたが、2年前に熊本へ移住し、熊本市の竜之介動物病院でアシスタントを務めていました。

そこでレナさんは新たな目標を見つけます。それは「愛玩(あいがん)動物看護師」になることです。
これは獣医師の診察や治療を助ける動物専門の看護師で、日本では国家資格が必要です。
熊本市内の専門学校に入学したレナさんは、今後3年かけてその夢の実現を目指します。
入学式を終えたレナさんは…。

ベレズナヤ・レナさん(24)「うれしいです。神様のおかげでここまで来られた」
ただ空爆がやまないウクライナには両親と弟が残ったまま。

レナさん「大変なことが続いています。良くなるかはわからない」
そんなレナさんの目標は…。
レナさん「ウクライナに帰ったら動物を助けたい。子どもの頃からの夢だから」

専門学校の学院長を兼任する竜之介動物病院の徳田院長もこう話します。
竜之介動物病院 徳田竜之介 院長「レナの生き方を見て元気付けられるし、私たちも頑張らなきゃいけないと思う」
異国の地でレナさんの新しい生活が始まります。














