コメの価格高騰を受けて、入札が行われた政府の備蓄米が、県内の精米工場に運び込まれました。今週中には、流通が始まります。

トラックの荷台いっぱいに積み込まれたコメの袋。
7日午後、JA全農が落札した政府備蓄米が県内の精米工場へ初めて持ち込まれました。問い合わせが殺到するのを防ぐため、具体的な場所は非公表です。

初回分は、去年県内で収穫されたコシヒカリと風さやかの玄米あわせて12トン余り。

30キロ入りの紙袋から保管用のタンクへ通じる投入口へ移されていきました。
その後、割れや着色がないかや水分量などを検査し、品質に問題がないことを確認。

JA全農長野へ配分された備蓄米は7000トン余りで、うち1000トンほどが一般向けに販売されるほか、コンビニなどの業務用にも回るということです。

JA全農長野米穀課 池田吉隆課長:「徹底した品質管理体制に基づいて商品作りに取り組んでいただいておりますので、県民の皆様には安心して購入いただける」

卸売会社の担当者:「安定供給という我々の使命がございますので、流通量が増えることによるお客様への安心感というところが、中長期的に見たときに価格が落ちついてくればいいのかなというところは我々も期待しているところです」

卸業者によると、備蓄米は「国内産ブレンド米」として今月10日からスーパーなどの店頭に並び、小売価格で5キロあたり税別3000円から3500円ほどで販売される予定です。