「愕然とした」日本酒輸出の酒蔵は
ほまれ酒造・唐橋裕幸社長「ここにある2列、これがすべてアメリカに行くもの」
喜多方市のほまれ酒造では、およそ20年前からアメリカのレストランやスーパーに向けて商品を輸出していて、今回の関税発動には、大きな衝撃を受けています。
唐橋社長「自動車のことだけを考えていたので、まさか我々の商品まで高関税をかけられるとは思ってもいなかったので愕然とした」

ほまれ酒造の去年の輸出額はおよそ2億2000万円。このうちアメリカ向けが7割を占めています。原発事故後、大消費地の中国が福島の酒の輸入規制をしている影響もあり、アメリカへの輸出分を急にほかの国に変更するのは簡単ではないといいます。

唐橋社長「我々が経験したことがないような数字なので、どういったことが起こるのか、どれだけの期間続くのか、まだ半信半疑ですし、これから先がまだ読めない状況。そのなかで原材料とか資材をどうやって調達していけばいいのか、そういったところまで波及していくと思う」

こうしたアメリカと取り引きのある県内企業への影響が懸念される中、内堀知事は事業者への支援を行う方針を明らかにしました。
内堀知事「本日、経営金融課内に米国の追加関税措置等にともなう金融特別相談窓口を設置し、県制度資金の相談等を受け付ける」

また、県産業振興センターが運営する経営支援プラザにも相談窓口を設置したということです。