国際サッカー連盟(FIFA)はサッカーJ1ジュビロ磐田に選手の移籍を巡る規則違反があったとして、来シーズンの補強を実質、禁止する処分を下しました。トップチームだけでなく、U‐18などの全カテゴリーで来シーズンの新規選手の登録を禁止する重い処分です。
クラブによりますと、2021年から加入したファビアン・ゴンザレス選手はジュビロと契約を結ぶ前に、タイのクラブとの契約が取り交わされていたとされ、FIFAの規則に違反するとの指摘を受けました。
FIFAが下した処分では、ファビアン・ゴンザレス選手に4か月間の公式戦出場停止。チームと連帯しておよそ5万ドルの賠償金をタイのクラブに支払うほか、クラブには来シーズンの新規選手の登録を禁止しています。トップチームだけでなく、U-18などを含めたすべてのカテゴリーが対象の重い処分です。
磐田はタイのクラブとの契約を認識しておらず、引き抜きには当たらないと主張。この処分を不服として、10月19日、スポーツ仲裁裁判所に提訴しました。ジュビロ磐田のホームタウン磐田市のサポーターは。
<ジュビロサポーター>
「正直、そこまでする必要があるのかなって。せっかく今年J1にあがったばっかりだったので、移籍とかがなくなってしまうのは厳しいかなと思いますね」
「今の時点で来季残ったとしても、補強できなくて今のままやらないといけないわけですもんね。しかもユースとかも全部、本当ありえないですよね。とりあえず今はダービーに勝つことしか考えたくないですよね」
今回、FIFAがジュビロや選手に課したペナルティーはかなり重いものです。改めて整理すると、現在、チームトップに並ぶ6得点のファビアン・ゴンザレス選手個人に対して、
▼4か月間の公式戦出場停止
▼チームと連帯しておよそ5万ドル=日本円にして、750万円程度の賠償金の支払いを命じています。
また、ジュビロに対しては、来シーズンの新規選手の登録を禁止しています。トップチームだけでなくU-18などを含めたすべてのカテゴリーが対象です。期限付き移籍からの復帰やユースチームからトップチームへの昇格は可能ですが、実質、来季は補強ができないという処分です。
今回の処分はジュビロの下部組織にも暗い影を落としそうです。来年ユースチームに新たに加入する選手、つまり高校1年生や中学1年生などは、日本サッカー協会への登録が必要な大会=公式戦に1年間出場ができないという処分も下されました。「それならばジュビロを選ばない」という若い有望な選手が出てきても不思議ではありません。
引き抜きには当たらないというジュビロの主張は、スポーツ仲裁裁判所に認められるのか、静岡県内サッカー界の未来にも関わる重要なニュースです。
注目の記事
「警察官が、鉄砲で撃たれました」110番の音声記録…銃声、うめき声 緊迫した様子 明らかに。 遺族の訴え退けた翌日公開 奥田交番襲撃事件 富山地裁

回答者には「記念グッズ贈呈」との記載も…実は内容のほとんどが嘘の詐欺メール 国勢調査装った詐欺に注意「メールでの回答依頼は絶対にありません」

「気持ち悪いとか言うてたけど...」ミャクミャクが当初の評価から一転「かわいい」に!?グッズに客が殺到 百貨店担当者「ミャクミャクならなんでも売れる状態」

人の肺からプラスチック「解析した全ての患者から検出された」粒子濃度が高いほど炎症値も大きい結果に 医師や研究者の解析で明らかに

格納されたヘッドライト!?高知のカーディーラーなどが往年の名車「セリカXX」の“レンタカー”を開始!基本料金は8時間3万円から…でもファンには「垂涎の的」に

「年齢のせいだなと思わないほうがいい」高齢者の7人に1人が“認知症予備軍”?! 早期発見へ見逃せない“サイン”
