■「商売人」高橋さんが商店街にエール!

高橋さんについて、太田さんはこう評価します。

さん竹 大田仁恵さん:
「(皿によって)食材がおいしく見えるし、おいしくもなる。先を行っている素敵なもの刺激的なものだったり、楽しい提案が多かった」


さん竹では、たかしょうから仕入れた皿が割れたり、欠けたりすると期待以上の対応で全幅の信頼をよせていたと言います。

さん竹 大田仁恵さん:
「何か原因があるはずだと窯にかけあって、その器を焼き直してもらった。

欠けないよう丈夫な器を納めるからと、お値段は最初に払った時のそのまま」


76歳となった高橋さんは、後継者がおらず体力の限界だとして閉店を決断しました。


高昌金物 高橋不二子さん:
「続けるつもりだったが、体調を崩て辞めざるを得ない」


さん竹 大田仁恵さん:
「引き際の美学、カッコいいけどさびしい」


この2年半にわたるコロナ禍で、仙台の中心部商店街は打撃を受け、閉店が相次いでいます。高橋さんは今後、商店街の復活を担う商売人にこうエールを贈ります。

高昌金物 高橋不二子さん:
「本物がなくなっていくのは、さび寂しい。本物を見た人は、本物を買いたいと変わってきている。負けないような個性的な店をつくっていかないと、やっていけない」

「たかしょう金物本店」は10月、惜しまれつつ76年の歴史に幕を閉じます。