アメリカのトランプ大統領が、貿易相手国と同じ水準の関税を課す相互関税を導入し、日本には24%を課すと表明しています。

その影響は宮城県内の企業にも…


内ヶ崎酒造店・内ヶ崎啓 社長
「こちらが輸出しているニューヨークに行く商品です。4月8日ですね。出荷するのは」

宮城県富谷市の酒造会社「内ヶ崎(うちがさき)酒造店」は、2001年に日本酒の輸出を始めました。

2024年は生産量全体の約33%が輸出、その8割をアメリカが占めています。

内ヶ崎酒造店・内ヶ崎啓 社長
「消費者からすると値上がりする形になるので消費量が減ってしまうのではと懸念している」

輸出された日本酒の多くは日本料理店で提供されていて、販売価格は1瓶500ミリリットルが約110ドル=日本円で1万6000円です。

相互関税によってアメリカ全体の景気が停滞しアメリカの消費者が日本酒を避けることを懸念します。

内ヶ崎酒造店・内ヶ崎啓 社長
「高いものから景気が悪くなれば出なくなる。そうなると日本酒自体も消費量が減ってしまうので、まずい方向に向かってしまう」

この酒造会社では、値段を下げるのではなく販路を拡大することで影響を抑える方針です。

内ヶ崎酒造店・内ヶ崎啓 社長
「ヨーロッパや東南アジアの国々に販路を広げていきたいと思っている。そこが増えればなんとかなると思っている」

コメの価格もおよそ1.6倍になり、関税とのダブルパンチを受けている状況です。
アメリカでは1瓶(500ml)約110ドル、日本円で1万6000円位で販売されています。
日本酒の価値は変わらないのでその価値を分かってもらい、販路を拡大しながら、アメリカでも消費してもらえるようにしたいと話しています。