中本佐智さん
「午前10時、当時はもう家に電話が鳴るっていうことがほとんどないような環境でしたので、オレオレ詐欺とかが流行りだした頃でもありました。
家にかかってくる電話っていうのは変な電話勧誘の電話とか、もしかしたら詐欺の電話かもしれないし、気をつけて出ないといけないよっていうような時代に差し掛かっていたと思います。
本当に思いがけず久しぶりに家の電話が鳴りましたので、ちょっと警戒心を持って電話に出ました。

すると鳥取県の警察で、大貴さんが鳥取で事故に遭い、今病院に行っています。お医者さんからは危険な状態だと言われているので、すぐに来てくださいというふうに言われました。

そういうことってドラマの中の世界のことであって、私はそんなこと起こるわけない、怪しい電話かもしれないと信じられませんでした。」

警察の担当者から、すぐに鳥取に向かってくださいと言われた後のことは、ほとんど覚えていないそうです。鳥取駅に着くと電話をしてくれた警察官が迎えに来てくれていて、病院へ向かいました。