日本銀行岡山支店は、3月の短観を発表し、県内の景気は、「緩やかな回復を続けている」と判断を据え置きました。しかし、アメリカの自動車関税などの動きについては織り込まれていないことから注視が必要としています。

短観=企業短期経済観測調査は、3か月ごとに実施されているものです。最新の結果では、景気が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた企業の割合を引いた指数は、前回の調査と同じプラス15でした。

日本銀行岡山支店は、様々な企業で販売価格を上げることがより普通になり、収益の改善や賃金の上昇につながっていると分析。県内の経済は「緩やかな回復を続けている」と判断を据え置きました。

(日本銀行岡山支店 廣瀬敬久支店長)
「企業収益と賃金、そして物価が相互に上昇する形での循環の強まりは短観の業況感の先行きの予想にも現れています」

一方で、今回の調査では、アメリカの自動車関税などの影響は織り込まれておらず注視が必要としています。