全線開通から10周年を迎えた常磐自動車道では、いま4車線化に向けた事業が進んでいます。3日、福島県浪江町で整備されている橋の工事現場が報道陣に公開されました。
佐々木夢夏アナウンサー「請戸川にかかる橋のすぐ横では、クレーンなどを使った工事が行われています。こちらでは新たな橋の橋桁が作られていて、10分に1メートルのペースで橋桁が伸ばされているということです」
浜通りを縦断する大動脈として知られる常磐自動車道。今年3月、全線開通から10周年を迎え、ネクスコ東日本では、現在2車線の区間のうち、県内3つの区間で4車線化を進めています。
そのうち、3日に報道陣に公開されたのは、浪江ICと南相馬ICの間にある「請戸川橋」の工事現場です。こちらでは新たに、2車線分の橋の建設が進められていて、3日は橋桁を20メートルほど伸ばす作業が行われました。橋桁は年内に完成し、来年、舗装工事が始まる見込みです。

ネクスコ東日本 いわき工事事務所・西村徹所長「4車線化することによって、復興であったり、地域住民がこちらに戻ってこられるように頑張りたい」
常磐道は、原発事故で発生した除染土壌の運搬などで復興にも役立てられてきましたが、渋滞などの課題も多いため、4車線化で事故や渋滞の減少につながることが期待されています。浪江~南相馬間では4車線化の工事が現在5割ほど進んでいますが、完了の時期はまだ未定だということです。