現存する国内最古の公営アパート、長崎市の「旧魚の町団地」が新たな施設に生まれ変わり、6日グランドオープンします。

長崎市役所のそばにひっそりと佇むレトロな建物「旧魚の町団地」。終戦から間もない1949年に建てられた築75年鉄筋コンクリート造4階建てで、現存する公営アパートとしては国内で最も古いといわれています。

2018年までは「県営住宅」として活用されていました。県は当初、取り壊す予定でしたが、建物の歴史的価値が高いことなどから保存へ方針転換、民間事業者に貸し出して再活用してもらうプロジェクトを進めてきました。

そしてこの度、シェアキッチンやコワーキングスペースが入る施設「魚ん町+(うおんまちプラス)」に生まれ変わりました。

ココトト合同会社・田中伸明さん:
「シェアキッチンになります。飲食店とかにチャレンジされたい方がここで作ったものを売ったり」

「一旦解体して天井高をとって人が集まれるようなサイズ感の空間に変えました」

「魚ん町+」として再活用されるのは12部屋。現在6つの部屋にテナントが入っています。

久富アナウンサー:
「失礼します…あ、畳の匂いが」

再活用のひとつ、戦後まもない頃の部屋を再現した宿泊施設です。当時の家具や家電を揃えたほか「配膳窓」など当時の建築の特徴はそのまま生かしています。

ココトト合同会社・田中伸明さん:
「戦後3年ぐらい経った時に設計されて、憧れの対象だった。別の価値を持って長崎の最先端の場所にまた新たになっていくそういう場所になっていければ」

再び人が集まる場所を目指して。「魚ん町+」は今月6日グランドオープンです。