府内大友氏遺跡から出土した犬型のお守りなど、ユニークな重要文化財を展示する企画展が大分市で開かれています。

大分市の埋蔵文化財センターで開催されている「犬型土製品と中世のいのり」展は、14世紀から16世紀にかけて作られた出土品およそ120点が展示されています。

このうち府内大友氏遺跡から出土した犬型土製品17点は、戦国時代に安産のお守りとして今の大阪で作られていたものです。大友宗麟と豊臣秀吉の交流を示す出土品とされ、国の重要文化財に指定されています。

また、豊後大野市の千歳町で見つかった木製の円盤呪符など5点が初公開されています。備前焼の壺に入った札は、呪術に使われていたとされ、当時の民間信仰を伝える貴重な出土品です。

この企画展は5月25日まで開かれています。