福岡市医師会は2日の定例会見で、「真面目にやっている医療機関を救済して欲しい」と経営難に苦しむ医療機関の現状を訴えました。

福岡市医師会 菊池仁志 会長
「地域医療のかなり危機的状況であります。真面目にやっている医療機関を救済してほしい」

福岡市医師会の菊池仁志会長は2日の定例会見でこのように述べ、医療機関の経営難について危機感を強調しました。

急激な物価高騰と人件費の上昇に診療報酬が追いつかず、多くの病院が深刻な経営難に陥っているということです。
福岡市医師会によりますと、去年、九州・沖縄地区にある医療機関の倒産件数は13件で過去最多となっています。
また、医療従事者の人材不足も深刻化しています。

福岡市医師会は、去年9月末から医師や看護師などを対象に求人マッチングサイト「for-us(フォーアス)」を開設しましたが4月1日時点でマッチングは57件で採用に至った医療従事者は、6人にとどまっています。
福岡市医師会は、「このサービスを知らない医療従事者も多く地道に活動を続けたい」としています。