ロシアによるウクライナ侵攻に苦しむ人たちを救おうと、岩手県釜石市に住む音楽家が、太平洋戦争中の釜石の戦禍を歌ったCDの売上を日本赤十字社に寄付しました。
19日の贈呈式では、釜石市在住の音楽家・最知節子さんから、日本赤十字社岩手県支部の平野直事務局長に寄付金の目録が手渡されました。
寄付金は合唱曲「翳った太陽」のCD225枚の売上と、匿名の寄付をあわせた50万円です。作曲を担当した最知節子さんはロシアによるウクライナ侵攻が釜石の戦禍と重なり、何かできることはないかと、CDの販売と寄付を決めました。
(最知節子さん)
「本当に驚きました。釜石が焼け野原になった写真とかとまったく同じ状況がウクライナに起こっていたことで重なりましたね」
「翳った太陽」は77年前の太平洋戦争末期に釜石を襲った艦砲射撃を題材に、戦争の悲惨さを訴える曲です。艦砲射撃の犠牲者の遺体を焼く炎と煙が、太陽の光を遮る様子を表しています。
釜石市内では高齢者から小学生の市民が歌う会を作り、2005年から歌い継いできました。CDはウクライナへの寄付を目的に今年4月から販売し、全国の人が買い求めました。
(最知節子さん)
「日本中から各地から購入があったわけですから、日本でこんなに思っている人たちがたくさんおりますよ、ということお伝えできたら」
贈られた寄付金はウクライナ国内や周辺国の避難民支援などに活用されます。
注目の記事
「朝起き上がれない…」“なまけ” と誤解されやすい起立性調節障害 不登校の児童生徒の約4割が苦しむ 適切な理解と支援を

AB型とO型の両親からありえない血液型の子が? 全国に約1500人 四国に多い「cisAB型」とは

「焼け跡で拾った器に入れて運んで、死にそうな人に飲ませてあげた。自分も頂いた」 焼野原で配られた牛乳 ありがたい気持ち今も 80年越しの御礼 広島


世界陸上の競技直後にプロポーズした、されたスロバキア代表選手2人が東京大会は「婚約者」として「同日同時刻」スタート!当時の裏話や東京大会への意気込みを語る

「私の名をかたり 許しがたい」滝澤依子新潟県警本部長の『偽アカウント』を“投資関連”のLINEグループトークで確認

【画像閲覧注意】大量発生の“毛虫”『アメリカシロヒトリ』とは? 青森県八戸市の公園や学校に“うじゃうじゃ”と… 約3年周期で大量発生? 駆除業者は記録的猛暑など影響の可能性指摘「全滅は不可能に近い」
