青森市で半世紀以上親しまれた交番が3月31日、惜しまれつつその歴史に幕を下ろしました。住民の安全安心を身近で見守る「交番」や「駐在所」は、再編や統合の動きが進んでいます。
青森市の青森警察署 勝田交番は、1972年に設けられ52年間、地域住民から親しまれてきました。
市民との会話の様子
付近住民
「(交番がなくなると)心の安心がなくて。あっ、交番あるからと思っていたんだけれども…」
警察官
「ご迷惑かけます」
付近住民
「いいえ。長い間どうもありがとうございました」
警察官
「こちらこそ、ありがとうございました」
勝田交番は、本町一丁目にある中央交番に統合されるため、3月31日で閉鎖されました。
青森警察署 地域課 敦川陽平 課長代理
「管轄の人口や世帯、事件事故の発生件数、近隣の隣接する警察施設の距離など、そういった事情を勘案して、限られた警察の“リソース”、そういったものを最大限活用するためにですね、勝田交番を廃止することになった」
県内では10年前に38か所あった交番が42か所に増えましたが、警察官の配置が1人の駐在所の統合などにより、逆に駐在所は114か所から103か所に減っています。
青森警察署 地域課 敦川陽平 課長代理
「引き続き青森警察署は、県民の安全と安心のために全力で一丸となってやってまいりますので、ご理解とご協力の方よろしくお願いいたします」
青森警察署管内では今年度、平内町にある山口駐在所と清水川駐在所のふたつが平内交番に統合され、再編がさらに進みます。