台湾の半導体メーカーTSMCの進出で熊本県内での道路整備が加速しています。中九州横断道路のうち約4㎞の区間の事業化が新たに決まりました。
今回、国が事業化が決めたのは、熊本市と大分市の約120㎞を結ぶ中九州横断道路のうち「熊本環状連絡道路」と呼ばれる約4㎞で、中九州横断道路と九州自動車道が交差する予定の熊本北JCTと、熊本西環状道路の下硯川ICを結びます。

国は今年度の当初予算に1億円を計上していて、完成すれば熊本駅周辺から九州自動車道などへのアクセスが向上します。
TSMCの進出を受けて国は異例のスピードで道路整備を進めています。
記者「今回事業化した区間が開通すると、熊本西環状道路と九州自動車道が結ばれ、熊本市中心部の渋滞が緩和すると見られます」
熊本県庁ではセレモニーが開かれ、木村知事や沿線の市長が事業化の決定を祝いました。

木村知事は今回の決定を受け、「熊本駅の西口から自動車専用道路で九州自動車道につながることで熊本から福岡までの車の流れが変わる。熊本都市圏の渋滞解消にも影響を及ぼす最後のピースがきょう埋まった」と喜びを語りました。
これで中九州横断道路のうち、事業化していないのは、阿蘇市の滝室坂道路と北側復旧道路の間の区間だけとなりました。
青谷倫太郎アンカー「今回事業化したのは下硯川ICから約4㎞の区間です。事業化というのは具体的に工事を開始することを意味しますが、中九州横断道路の事業化のペースは非常に速いです。高規格道路の事業化は国内で年間約10か所程度ですが、中九州横断道路の場合は2022年度からの4年間で既に3か所事業化しています」














