年度末となる31日、退職する教職員や警察官を送り出す式典が行われました。このうち仙台市教育委員会では、教育長が「東日本大震災の際は、力強く子どもたちを励ましてくれた」とこれまでの労をねぎらいました。

仙台市教委の辞令交付式は、仙台市青葉区の東二番丁小学校で行われ、退職者一人ひとりの名前が読み上げられた後、代表者3人に天野元教育長から感謝状と辞令が手渡されました。
天野教育長は「東日本大震災では、避難所運営や学校運営で大変なご尽力をいただいた」とこれまでの労をねぎらいました。

仙台市教委 天野元教育長:
「教育活動再開の際は、力強く子どもたちを励まし、ふるさと復興を合言葉に地域と共に歩む学校づくりを進めていただいた」

仙台高校 岩井誠校長:
「昭和、平成、令和における学校教育の一端を担ってきました。このことを誇りに思うとともに、これから少しでも一助になれば」

仙台市教育委員会の定年の年齢は、昨年度から61歳に引き上げられていて、今年度は、自己都合も含め232人がきょう付けで退職します。
一方、県警本部では、退職する警察官や警察職員を送り出す壮行式が行われました。退職する114人のうち69人が参加し、杉本伸正本部長が「長い人では43年間、治安維持に尽力いただいたことに深い感謝と敬意を表します」と、労いの言葉を送りました。その後、代表者に花束が贈られました。

宮城県警 鈴木孝彦前総務部長:
「警察人生で学んだ経験などを活かして参りますので、今後とも変わらぬご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします」

県警の定年も昨年度から61歳に引き上げられています。退職者たちは、部下たちに見送られながら警察庁舎を後にしました。