■『先生と呼べ』トイレもシャワーも監視…半年間で太陽を見たのは一度だけ


日中は斜め向かいにあった部屋で取り調べを受けました。机の前に3人の男がいたと言います。


鈴木氏
「真ん中にいる人が私を調べる。名前は教えてくれません。『先生と呼べ』と強要されました。もう1人の人間は私が話したことを(パソコンに)打つ人間ですね。もう1人は別のパソコンを見ています。別の場所で取り調べをを見ている人がいて指示を出します」

取り調べの後は2人の男が監視する部屋に戻る毎日。

鈴木氏
「トイレに入る時もトイレのドアに立って見てます。シャワーを浴びているときもずっと見てます」

鈴木氏は運動不足を解消するため、ある行動をとったといいます。

鈴木氏
「この部屋をね、人が見ている前でただ歩くんですよ。このときの気持ち、これはないですよ」

ーー精神的に相当追い込まれた?

「これはない…きつかったですね」


鈴木氏はまだこの時点で逮捕されていないにも関わらず、厳しい監視体制は6か月間も続いたそうです。太陽を見たのは一度だけ…


鈴木氏
「廊下の窓から見ていいと。しかし窓から1メートル先に椅子を置くからここに座りなさいと。(窓に近づくと)周りが見えてしまいますから。ここは秘密の施設ですから。10時30分から10時45分まで1回だけ、そこで太陽を見ました。涙が出ましたね。中国には中国の人権があると。西側のいう人権は我々にとっては関係ないんだと。それはむしろ内政干渉だと。私はちょっとおかしいと思う。他の国が何を考えているか、何を自分たちに言っているか真摯に受け止めてほしい」