柏崎刈羽原発の再稼働をめぐる県民投票について28日、県民投票の実施を求める市民団体が知事に決断を迫りました。
「よろしくお願いします」

28日午前、花角知事と面談したのは「柏崎刈羽原発再稼働の是非を県民投票で決める会」の代表者ら8人です。

団体は県民投票の実施を目指して県内ほぼ全ての市町村で署名活動を行い、およそ14万3200筆を集めて27日に花角知事宛てに提出しました。

再稼働の判断にあたっては「県民の信を問う」と繰り返してきた花角知事にこう迫りました。
【県民投票で決める会 水内基成 請求代表者】「知事が判断を示す前に県民投票をぜひ実施させていただいて」

県民投票を実施するか否かは最終的に県議会で判断されますが、知事のスタンスも注目されます。県民投票の条例案を議会に提出する際、知事が意見を付けるためです。

原発再稼働を巡る県民投票の条例案は12年前にも県議会で審議されました。この際、当時の泉田知事は県民投票の実施にはいくつかの課題があり「条例案を修正する必要がある」という内容の意見書を付けました。

【泉田知事(当時)】「修正意見をつけることは、住民投票に反対であれば(修正の指摘は)しないということです」

そして修正のうえ「県民投票は実施すべきだ」としましたが、県議会は県民投票条例案を否決しました。

花角知事はどのような意見を付けるのでしょうか?
【花角知事】「ご意見を伺いましたので、しっかり受け止めた上で私なりに考えてまとめていきたいと思います」

【県民投票で決める会 水内基成 請求代表者】「県民投票の実施を求める県民の声はまだまだ潜在的にたくさんあります。いい意見を書いていただけると知事を信じてみたいと思っています」
