25日、発生した宮崎市鏡洲の山林火災は、27日午後5時に鎮火が宣言されました。
現場周辺の住民などからは安どの声が聞かれました。

(玉岡克希記者)
「わたしの奥に見えるのが昨夜鎮圧宣言された火災現場です。現在、炎や煙は確認できておりません」

宮崎市鏡洲(かがみず)の山林火災は、発生から1日以上経った26日午後6時半に鎮圧され、宮崎市消防局は、27日午後5時、鎮火を宣言しました。

現場では、27日午前中、消防隊員らが火種を探して水をかける作業にあたり、延焼のおそれがなくなったことを受け、現場付近の住民からは安どの声が聞かれました。

(付近住民)
「ほっとしてますよね。山火事自体も初めてだったし、避難自体も不安はありましたけど家に帰ってこられて安心しました」

こちらの住民は息子の家に避難していたため、2日ぶりにペットと再会しました。

(付近住民)
「身内と再会できたというかなんか安ど感というか、あー、よかったね」

また、現場近くの鏡洲小学校では、万が一の事態に備えて別の場所に移していた書類などを学校に戻す作業が行われていました。

(鏡洲小学校 山元美保子教頭)
「きのうの鎮圧宣言が出たときは本当にほっと安心した。完全に消えて日常生活が送れるといい」

県や宮崎市などによりますと、今回の山林火災ではおよそ50ヘクタールが焼けましたが、けが人や建物への被害は確認されていないということです。

【参考】
山林火災は、26日に「鎮圧」し、そして、27日午後に「鎮火」となったということですが、どういう違いがあるのでしょうか。

まず、「鎮圧」は火の勢いが抑えられて、延焼のおそれがほぼなくなった状態のことです。まだくすぶっている部分が残っているため、火が完全に消えたわけではありません。

続いて、「鎮火」は火が完全に消えて、再び燃え広がる危険がなくなった状態をいいます。

今回の火災では、鎮圧、鎮火どちらも宣言されましたが、2月、岩手県大船渡市で発生した山林火災は1か月たっても「鎮火」宣言には至りませんでした。