柏崎刈羽原発の再稼働の是非を問う県民投票を求める団体が27日、花角知事あてに14万3000筆余りの署名を提出しました。

【記者リポート】「ずらりと並べられた段ボール。この中には県民投票条例の制定を求める14万3000筆あまりの署名が収められています」

本請求を前に行われた集会には、「柏崎刈羽原発再稼働の是非を県民投票で決める会」のメンバーや賛同者およそ200人が出席しました。

【県民投票で決める会 水内基成 請求代表】「冬の寒い中みなさんが足を使って1件1件対面で集めてくれた署名がいよいよ提出されることになります」

会のメンバーはこれまで県民投票条例の制定に向け、去年10月から県内ほぼ全ての市町村で署名活動を行い、段ボール73箱分の14万3196筆が集まりました。

【新潟市 西区から参加】「声が行き届かなかった所がたくさんあります。この14万3000筆は県民投票に賛成している人のごく一部にしか過ぎない」

【長岡市から参加】「どうぞ皆さん、最後まで諦めずに県民投票実現のために全力を尽くしましょう。頑張りましょう」

「このリアルな全県から集まった署名とともに提出させてもらいます」

手渡された署名は今後、市区町村の選挙管理委員会で審査され、不備がなければあす以降受理されるということです。

【県民投票で決める会 水内基成 請求代表】「県民投票条例が可決されるように積極的な意見を知事につけてもらって県議会に提出してもらえるように、まずは最大限あしたしっかり努力をしたい」

再稼働の議論を巡っては地元の経済団体からは県民投票はなじまないとして、県議会で議論すべきという声も上がっています。

一方、カギを握る花角知事は依然として原発再稼働についてその態度を明らかにしていません。

県民投票で決める会は28日に県庁で花角知事と面会し、県民投票条例の制定に向け働きかける予定です。