各地で山林火災が相次いでいますが、過去には東海地方でも岐阜市で湿度6パーセントという状況で大規模な山林火災が発生していました。

2002年4月5日から6日にかけて、岐阜県で岐阜市と各務原市にまたがる権現山一帯で燃え広がった火災では、バンテリンドーム約85個分の広さの山林が焼けました。

出火は午後1時10分、この日の岐阜市は湿度6%と観測史上最低を記録。
さらに、出火前後は風速5メートルから6メートルの強い風が北西からあおり、みるみる火は勢いを増していきました。
最悪の条件下での山林火災だったと言われ、火は隣の各務原市まで燃え広がりました。

消火活動は地元の岐阜県だけでなく、愛知県や石川県などのヘリコプターも出動。自衛隊も加わり、空中から消火にあたったヘリは全部で7機。
のべ2416人の消防機関の人員が投入されました。

(住民)
「ボーボー火が付いていて。来る途中、火の手がバーッと燃えていて、もう足がガクガクしちゃって」
「頂上に芳野神社があって、そこの宮司なんですが。今、御神体を持ってきて、燃えていた、30メートルぐらい(先が)」