天皇陛下は、国賓として来日しているブラジル大統領に帰国前の挨拶をするため、滞在先のホテルを訪問されました。

きょう(27日)午前10時ごろ、陛下は、東京・千代田区のホテルに帰国前のルラ大統領を訪問されました。

陛下は大統領に、ポルトガル語で「ボンジーア コモヴァイ(おはよう お元気ですか)」と挨拶されたということです。

また、大統領が陛下に「日本で受けた歓迎を忘れることはできません」と伝えると、陛下は「大統領ご夫妻の訪問で、日本とブラジル両国の友好親善が深まったことを確信しています」と返されました。

宮内庁によりますと、その後、大統領は、陛下との別れ際にハグをして、陛下も微笑んで応じられたということです。

これについて大統領は、「『日本の天皇陛下に触れてはいけない』と側近から聞いていましたが、すでにハグをしてしまったので、最後にここでハグをします」「このハグを皇后さまにも伝えてください」と話したということです。

国賓として来日したルラ大統領は、おととい(25日)、皇居で、夫人とともに歓迎行事と宮中晩さん会に出席していました。夫人が公務の都合で先に帰国したため、きょうの挨拶は陛下おひとりでの訪問となりました。

ルラ大統領は、石破総理との首脳会談など日本での全ての日程を終え、きょう午後、帰国の途につきます。