海上自衛隊の最新鋭の護衛艦「のしろ」が26日、フィリピンの海軍基地に初めて寄港しました。安全保障面での連携強化を示す狙いです。

海上自衛隊の新型護衛艦「のしろ」は、先月からオーストラリアに派遣され、26日にフィリピンのルソン島中部にあるスービック海軍基地に寄港しました。

「のしろ」は「もがみ型」と呼ばれる最新鋭の護衛艦で、レーダーなどに映りにくいステルス性能が高いほか、通常の護衛艦の半数にあたるおよそ90人で運用できる特徴があります。

堀哲暢艦長は今回の寄港について、「地域の平和と安定に寄与し、『自由で開かれたインド太平洋』を実現することになる」と強調しました。

フィリピンには今週、アメリカのヘグセス国防長官が就任後初めて訪問する予定で、フィリピンとしては、日本やアメリカとの連携を強化し、南シナ海で威圧を強める中国をけん制する狙いがあるとみられます。