3割の雪割草が被害に それでも「復興のシンボルに」と奮起
雪割草を20年以上にわたって栽培し続けている山崎輝雄さん(81)です。
石材業を営みながら、およそ1万鉢もの雪割草を栽培してきました。
山崎輝雄さん「小さい花で可憐でね。綺麗なこういう所に魅せられたんですよ。本当に小さいこじんまりとした花であんまり派手さがなくて、ちょこんと咲いてる所に魅力を感じたんですね」

しかし、2024年元日の地震後は雪割草の管理がほとんどできなくなり、9月の豪雨では、ビニールハウスなどで大切に育てていた花も泥に浸かりました。
山崎輝雄さん「この棚が落ちたりしてこれら余り良くない。これまだ下に泥になってるでしょ」
およそ3割の雪割草が被害を受けましたが、それでも山崎さんは復興のシンボルとして雪割草の栽培を続けたいといいます。
山崎輝雄さん「弱ったなとは思ったけども、手のかかる直る物は一生懸命直そうと思って今やってますね。少しでも良くなるようにと思って」「1年間育てて今だけしか本当は良い所を見ることができないんですね。これを辞めようとは思いません」
雪割草の花言葉は「忍耐」。厳しい冬を耐え忍んで花を咲かせる雪割草に復興への思いを込め、山崎さんは栽培を続けます。
花を咲かせるまで4、5年かかる雪割草。山崎さんは様々な形や色あいの雪割草を交配させることで、二段咲きや八重の花を咲かせてくれるのが楽しくてたまらないと話します。