中国南部の広東省で、自動車メーカー「ホンダ」がEV=電気自動車の専用工場を新たに造り、きょう公開されました。販売の低迷が続く中国で、あえて新たな工場を造った理由とは?
中国の広州市で、きょう、最新の生産設備を導入した「広汽ホンダ」の自動車工場の落成式が行われました。工場の建設費は日本円でおよそ730億円、1年でおよそ12万台が生産できます。
記者
「自動車の部品が次々と無人の機械によって運ばれていきます」
実現したのは「物流要員ゼロ」。プレスや溶接の工程で部品の搬送を自動化し、AI=人工知能を使った溶接システムを採用するなど、効率性の高い生産体制となっています。
記者
「こちらの工場の一番の特徴は、造っている自動車がすべてEVだという点です」
ホンダが中国で2か所目となるEVの専用工場の建設に踏み切った背景には、中国市場での深刻な販売不振がありました。
去年1年間に中国で販売されたホンダ車は、およそ85万台。前の年より31%ほど減少し、9年ぶりに100万台を下回りました。苦戦の理由は、ホンダで販売されている車の多くがエンジン車だったことにあります。
広汽ホンダ 森山克英 総経理
「明確に市場に構造の変化がみられることが一番大きなポイントだと思っています。中国市場で言うと、明確に政府の後押しもあって、電動化がかなり加速している」
中国では現在、EV購入者に対し、国から補助金が出ることなどから需要が急速に高まり、今年、EVなど新エネルギー車の新車販売台数は全体の半分近くまで拡大すると予測されています。
中国メーカーが多様な車種のEVを販売し、売り上げを急激に伸ばす一方、これまでエンジン車がメインだったホンダなどの日本メーカーは中国市場で苦戦を強いられています。
広汽ホンダ 森山克英 総経理
「いくらガソリン市場で粘っても、プレゼンスはなかなか上げられないので。ガソリンで築き上げたブランドをNEV(新エネルギー車)の市場でも築き上げていきたい」
未だ世界最大の自動車市場となっている中国。ホンダは中国で2027年までに10車種のEVを投入し、2035年までには中国で販売する新車のすべてをEVにして、業績回復を目指しています。
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