1968年に発覚した食中毒・カネミ油症について、長崎県は2024年度、新たに4人を患者に認定しました。

新たに油症患者に認定されたのは、長崎市在住の60代女性と、五島市在住の70代~80代の男女3人です。

長崎県によりますと、2024年度に検診を受けた人のうち、患者に認定されていない人は61人で、そのうち3人が医師で作る診定会議の結果を踏まえ、患者と認定されました。

また、認定患者との同居確認を条件とする「同居認定」で新たに1人が認められました。

一方、子どもなどの「次世代」28人が、2024年度、検診を受けましたが、認定はゼロでした。

全国油症治療研究班は、血中ダイオキシン類濃度を重視する今の基準で、次世代が認定されるのは難しいとの考えを示しており、基準改定の可能性について議論を進めています。