ロボットによる支援はどのようなものか。まずは、ロボットを使わない腹腔鏡手術と、従来型の支援ロボット「ダビンチxi」を使用した手術を記者が体験してみると、患者の腹部のなかで鉗子(かんし)をうまく動かすことができない。
▼槌谷拓馬記者
「遠近感を掴むのが難しい…」
だが、「ダビンチxi」を使って同じ作業に挑戦すると、腹腔鏡で全くできなかった動きが途端に出来るようになった。

▼槌谷拓馬記者
「目の前にあるみたいな感覚…」
▼婦人科・上地秀昭医師
「これがロボットのアシスト力の力なんですね。患者さんに安全性を提供できるということにつながります」
コックピットのような装置で覗き込んだモニターは、3D映像が映し出され遠近感のトラブルを解消。また患者の体内に入る先端の器具は360度動く。これによって腹腔鏡手術でできなかった細かい動きが可能になり、医師の負担が減った。
そして、最近導入した最新型のロボット「ダビンチSP」ではさらに患者の負担が減るという。