前回の衆院選で争点のひとつとなり、今の国会でも議論が進められている選択的夫婦別姓制度の導入について、山口県の宇部市議会で制度の導入に反対する意見書案が提出され、賛成多数で可決されました。
宇部市議会で「選択的夫婦別姓制度」の導入に反対する意見書案について提出した河崎 運市議が説明しました。
河崎 運市議
「旧姓の通称使用の法制化こそ、まずは実現すべき政策。決して選択的夫婦別姓を優先して導入すべきではない」
意見書案に反対する議員からは、「制度は、女性活躍に貢献し、婚姻にあたっての選択肢を増やすもの」などの意見も出されましたが、賛成多数で可決されました。
意見書では、地方自治法に基づき、国に対して旧姓の通称使用を拡充する法制度の創設や子どもへの影響を調査する委員会を設置することなどを求めます。
これを受け、選択的夫婦別姓制度に賛成の立場の市民団体が会見を開いて意見書案可決に異議を唱えました。
戦争させない・9条壊すな!総がかり行動うべ実行委員会 佐々木明美共同代表
「選択的夫婦別姓制度の導入は、個人の尊厳を大切にする社会への一歩です。このことこそ子どもの将来の幸せにつながります」
市民団体は、「意見書は人権についての無理解を露呈するもの」と批判しました。