3月24日の週は、春の陽気が感じられるようになり、市場には旬の野菜が賑わいを見せています。

中でも、気温が15度を超えると需要が高まるのがタケノコです。八百屋の経験則では、気温の上昇とともにタケノコの売れ行きが顕著に伸び、料理店も数日後の気温変化を予測して仕入れ量を調整するほど、気温と需要の相関性が高い野菜と言えます。

現在、鹿児島県、徳島県、和歌山県産のタケノコが市場に出回っています。しかし、2025年は裏年の影響や天候不順により入荷量が少なく、価格も高めに推移しています。鹿児島県産は、3月17日の週の寒波の影響で入荷量が限られ、徳島県産は順調な気温上昇にもかかわらず小ぶりなものが多い状況です。また、和歌山県産は、干ばつの影響でさらに供給量が減少し、価格が高騰しています。

野菜・果物の市場全体としては、寒波による入荷量減少から回復傾向にあります。今週末は、スーパーなどで新生活への準備をする新規顧客の囲い込みを目的とした特売が予想されるため、消費者にとってはお得な買い物チャンスとなるでしょう。