小学6年生~高校1年生の男性を対象に全3回分の接種費用を助成

富山県滑川市は北陸で初めて、4月から男性のHPVワクチンの接種費用の助成に乗り出します。

滑川市 水野達夫 市長
「HPV、ヒトパピローマウイルスが、男女問わず感染するというのはわかってもいますし、今後HPVワクチンに関して、打つのは女性だけという考えが変わってくるようなきっかけになればいいかな」

男性がヒトパピローマウイルスに感染すると、性交渉によって女性に感染を広げてしまうほか、男性自身も中咽頭がんや肛門がんなどを発症する原因になるとされています。

現在、日本では男性のワクチン接種は任意とされていて、近年、費用を独自に助成する自治体が増えています。

滑川市では4月から市内に住む小学6年生~高校1年の男性を対象に、通常は自己負担となる全3回分の接種費用を助成。

男女問わず、がんや性感染症の予防につなげることが狙いです。

滑川市 水野達夫 市長
「女性だけじゃない、男性も、ウイルスには感染するんだよと。パートナー同士の予防といいますか、そういった良い影響を期待しているところ」

HPVワクチンの接種対象は、男女ともに、小学6年生~高校1年生相当とされていて、性的接触がある前の接種が効果的だといいます。

女性クリニックWe!TOYAMA 鮫島梓 医師
「早すぎるとちょっと効果が落ちてしまうというのもあるので、今のところは小6から高1が1番いい時期というふうには言われてますね。たとえ(接種前に)お付き合いしていて性行為があったとしても、その時点で感染がなければ、ワクチンを打てば効果は高いので、少なくとも20代ぐらいまでであれば効果は期待できる」