■家でもできる!?ねっとり系 自慢の焼き芋は“ハロウィンスイート”

そこでやってきたのは世田谷区・豪徳寺。おすすめの“ねっとり系焼き芋”があるというお店へ。多い日に400本以上も売れるというこちらのお店「焼き芋専門店ふじ」には、関西を代表する鳴門金時「里むすめ」など7種類の焼き芋を取り揃えています。

1時間半かけてじっくりと焼き上げられる焼き芋。長時間加熱することでデンプンが糖に変わって甘くなるんです。8年前に一念発起して焼き芋専門店を開いた店長の上原さん。そんな上原さんに焼き芋の美味しい食べ方を教えてもらいました。

焼き芋専門店ふじ代表 上原浩史さん
「お家だと細い芋を買ってきて、トースターで大体30分くらい焼くとできる。レンジとかで急加熱すると甘みが出ない」

熱が通りやすい細めの芋を使いそのままトースターに入れて、30分焼くだけで家でも美味しい焼き芋ができると言います。焼き芋を知り尽くした上原さん自慢の焼き芋はどれも蜜たっぷり。なかでもオススメの焼き芋は…

焼き芋専門店ふじ代表 上原浩史さん
「こちらハロウィンスウィート(1本500円)になります。ねっとり系ですね。ちょっとカボチャっぽい色。肌とかにいいんですかね、βカロテンが多くて」

水分量が多いため食感はなめらか。上品ですっきりとした甘さが特徴なんです!

お客さん
「一番甘いのってハロウィンスイートですか?」
店長
「“べにはるか”が出てくれば“べにはるか”」

■なめらかなでクリーミー!ねっとり系No.1“べにはるか”

店長がオススメする一番甘い“べにはるか”とはどんな芋なのか…というわけで、ねっとり系ナンバー1の甘さを誇るサツマイモを求めて茨城県鉾田市へ向かいました。

訪れたのは深作農園。実はここサツマイモ生産者が集まる品評会で日本一を獲得した農園なんです。

深作農園 柏真己さん
「これが“べにはるか”になります。シルクスイートとか安納芋とかよりもはるかに甘いということで“べにはるか”という名前になりました」

“べにはるか”は焼き芋にするとなめらかなでクリーミーな口当たり。そして濃い甘さが特徴。こちらの農園では収穫体験もできるんです。
※1200円(1人2株。3歳未満は無料)

通常の農家よりも20日も長く栽培しているので、大きく甘いサツマイモができるんです。その糖度は50度を超えることも。なんとメロンの約3倍以上の甘さ。さらにねっとり食感を生み出す秘密の場所があるんです。この蔵のような倉庫。中には“べにはるか”がびっしり!1~2か月貯蔵することで、ねっとりとした食感と甘みが引き出されるといいます。

深作農園 柏真己さん
「一般の家庭でしたら、芋を新聞紙にくるんだり、通気性がいい紙袋や段ボールに入れて、風通しがいい所であまり寒くならないような所に置いてもらえれば大丈夫」

では、そのお味は?

試食した人
「ちょっとしっとりしてて、なめらかな感じで甘くておいしい」
「これはいくらでも食べられちゃう。甘みもすごい出てきてデザートみたい」

ねっとり系ナンバー1の甘さを誇る“べにはるか”に自然と笑顔になります。