フランスの三つ星シェフのヤニック・アレノ氏が24日、山口県岩国市を訪れ、日本酒の「獺祭」で知られる旭酒造の蔵を見学しました。



ヤニック・アレノ氏は、フランスを代表するシェフの1人として知られています。

桜井博志会長が蔵を案内し、米を洗う作業や仕込みのタンクなど日本酒づくりの行程を説明しました。

アレノ氏は去年11月、レストラン「L’IZAKAYA DASSAI YANNICKALLENO」を旭酒造と共同出資でパリにオープンしました。

この店で提供される日本酒が獺祭で、醸造の様子を視察するため旭酒造を訪れました。

蔵の視察のあと、アレノ氏は用意された8種類のうち3種類を試飲し、満足そうに味わっていました。

「L’IZAKAYA DASSAI」は、日本の居酒屋にヒントを得たレストランで、パリのグルメが集まるエリアにあります。

アレノ氏が作る各料理の味わいにあうよう、10数種類の獺祭が提供されるということです。

試飲をしたアレノ氏は「フランスはワイン大国だが料理も進化していて、それに合う酒も変わってきている」と獺祭を評価し、「実際に醸造の現場を見て、日本酒への理解も深まったし、お客さんに直接説明できるのがうれしい」と話していました。

旭酒造 桜井博志 会長
「マーケティングでうまく売り込んでいくとかじゃなくて、お客様に地道に飲んでもらって、あーおいしいなという経験をいくつもいくつも積んでもらう、それしか道はないと思ってます」

桜井会長は、今回のコラボレーションを足がかりにヨーロッパ市場を広げたいと意欲を見せていました。