日本大使館員と接触した中国メディアの元幹部がスパイ行為に関わったとして懲役7年の判決を受けた事件をめぐり、金杉中国大使が元幹部の家族に対して、「大使館はスパイ組織ではない」とする書簡を送っていたことが分かりました。
中国共産党系メディアの論説部副主任を務め著名なジャーナリストでもある董郁玉さんは2022年2月、北京市内のホテルで日本大使館員と会った直後に身柄を拘束され、スパイ行為に関わったとして、その後、起訴されました。
北京市の裁判所は去年11月、董さんに対して懲役7年の判決を言い渡しましたが、判決では、董さんと接触した日本大使館員がスパイ組織の代理人として名指しされていたということです。
こうしたなか、金杉憲治中国大使の書簡が19日ごろ、董さんの家族に届いていたことが関係者への取材で分かりました。
書簡で金杉大使は「外務省や日本大使館、領事館はスパイ組織ではなく正当な業務を行っている」と強調。「中国の方々が大使館との交流を理由に不利益を被っては、日中間の人的交流は負の影響を受ける」としたうえで、「いかなる努力ができるのか、どのような努力が効果を持ちうるのか、我々としても引き続き考えていく」と記していました。
董さんは判決を不服として上訴しているほか、判決を受けて日本の外務省は大使館の行っている外交活動は正当な業務だと中国側に申し入れを行っています。
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