大相撲春場所、3場所ぶり3度目の幕内優勝を果たした石川県津幡町出身の大関・大の里。

郷土の期待を背負いながら、角界を担うホープとして次はいよいよ綱取りをかけた大事な場所となります。

千秋楽、大の里は12勝3敗で前頭4枚目・髙安と並び賜杯の行方は優勝決定戦へ。

大の里の師匠、元横綱・稀勢の里の二所ノ関親方の弟弟子だった髙安。悲願の初優勝を目指す35歳のベテランを相手に大関昇進後、初の優勝がかかった一番を迎えます。

地元・津幡町で行われたパブリックビューイング会場は、およそ300人の町民であふれかえりました。

中学生「優勝決定戦で一気に押し出して優勝してほしいです」

立ち合い、当たり勝った大の里。一方で髙安が差し勝って左の下手を許します。得意の右差しではなく、右の上手をひいた大の里ですが、構わず前に出る力強い取り口で大関として初の賜杯を手繰り寄せました。

パブリックビューイングに訪れた人「最高に嬉しいです。夏場所で活躍してもらえれば間違いなく横綱になれると思う」