旅立ちの春です。
宮崎市で宮崎大学の卒業式が開かれ、およそ1300人の卒業生が新たな一歩を踏み出しました。

今年度、宮崎大学では大学院生も含め1299人が卒業します。

24日は保護者らも出席する中、宮崎市で卒業式が行われ、各学部の代表らに卒業証書が手渡されました。

そして、鮫島浩学長が「歴史ある宮崎大学をルーツとして、人生の充実した果実を実らせてください」とはなむけの言葉を贈り、卒業生を代表して農学部の山村実央さんが答辞を述べました。

(卒業生代表・農学部 山村実央さん)
「昨今、社会はめまぐるしく変化しており、先行きが見えない不安もありますが、私たち卒業生は宮崎大学での学びを活かしよりよい社会づくりに貢献できるように精進していく所存です」

晴れ晴れとした表情を見せた卒業生たち。

コロナ禍では思うような学生生活を送ることができなかったものの、友人たちと一緒に充実した日々を送ったようです。

(農学部を卒業)
「4年早かったなという感じです、一瞬です」
「このみんなと過ごせたことが一番の財産です」
「これまで学んだことをより深く発展させて研究の道で、より進歩していけたらと思っています」

(医学部を卒業)
「ちょうど1、2年生の頃がコロナと被ってしまって、授業が映像授業になったりとかで大変だったんですけど、先生方とかサポートがあったり、友人と過ごす時間があったりとかして、その後の大学生活も楽しく過ごせたので乗り切れてよかったなと思いました」
「いろいろあったけど頑張って卒業出来て、春から研修医として頑張りたいなと思ってます」
「患者さんに寄り添える医者になりたいです」

一方、保護者と一緒に式に出席した卒業生たちも多く見られました。

(医学部を卒業)
「地域医療に興味があるので、皆様がちゃんと医療にアクセスできるように最低限の知識と技術を持ったお医者さんになりたいなと思います」
(父親)
「これまで色々ありましたけれども、無事卒業してもらったのでありがたいと思っています。

(獣医学部を卒業)
「2年生のころからコロナ禍だったんですけど、その時は友達とはあまり会えずにちょっと苦しい時期があったかなという感じはしたんですけど、まぁなんとか単位を落とさず卒業できたので、よかったなと思います」
(母親)
「なかなか大変な中での生活だったと思うんですけど、今回6年間無事に終えることができて嬉しいですよね」

宮崎大学によりますと、今年度の学部卒業生の就職内定率は94.8%で県内就職は3割にとどまっているということです。

【参考】
今年度の学部卒業生は1008人。このうちおよそ半分が就職。県内は172人、県外は395人と学生の多くは県外へ就職する現状。