3月22日、静岡県静岡市葵区で開かれた絵本の出版記念会には、著者の窪田由佳子さんや挿絵を担当した清水南高校の多田つむぎさんらが参加し、作品づくりに込めた思いを語りました。

窪田さんの父・一郎さんは、戦後3年間、シベリアで抑留生活を送りました。

しかし、希望を捨てず、馬の毛などの廃材を利用して、こっそりと大好きなバイオリンをつくり、やがて楽団が生まれたという実話を絵本に記したのです。

<著者 窪田由佳子さん>
「どんなに厳しい中でも諦めないで希望を見つければ光はあるんだ。長く読み継がれていってくれたらいいな」

<挿絵担当 清水南高3年 多田つむぎさん>
「想像によって辛さや苦しさを伝えるという、皆さんが影絵に込めた思いを受け取ってくれたらいいなと思う」